第42回全日本トライアスロン皆生大会参戦レポート

2024年7月14日㈰、鳥取県米子市の皆生温泉でおこなわれた「第42回全日本トライアスロン皆生大会」に参戦してきました。今年は昨年以上に大勢のMIGHTYファミリーでそれぞれ様々な思いを持って挑んだ大会でした。

昨年2023年大会はMIGHTYから6名出場、応援サポートでBuzzさんが参加。大将、マエダ、ウィル君の3名が完走。私たち磯田家(しんやとキエちゃん)2人は残り5㎞関門1秒足らずで無念の足切り。そこに地元TV局が居て足切りシーンを生放送され、さらに2023年皆生DVDにも出演させていただきました。何も考えられずインタビューでとっさに出た”ひと言”「いやぁ~、甘くないっすね~!」は、2023年のMIGHTY流行語大賞をいただきました。さらにBJはもっと悔しい事に、ゴールの陸上競技場まで行ったが目の前でゲートが閉まり無念極まりない足切り(T_T)。全員完走はできませんでしたが、感動と悲劇のなんともドラマチックな結末の大会でした。日中の気温は37度にもなり大会の完走率も67%と非常に厳しい大会で、まさに「灼熱の皆生」の厳しさと過酷さを身をもって体験。持っている体力を限界まで絞り出しました。そんな初ロングのレースだっただけに2024年のロング出場もどうするか・・怖気づいて年末まで決められずにいました。

私たち磯田家の決心がついたのは2023年のクリスマス頃。2024年大会でリベンジする為にエントリーを決意。合言葉は「皆生の借りは皆生でしか返せね~」(笑)。

すると、それに続くように続々とみんなエントリー表明。BJは多忙により練習ができず残念ながら不参加でしたが、大阪組も含め総勢11名のMIGHTY選手団が揃いました。

メンバーはレースに向け猛練習。月例の房総君津の山岳コースでのバイク練習会も毎月実施。ウルトラマラソン100㎞と75㎞も挑戦し完走。灼熱の暑さ対策もしてきました。2024皆生会(結団式的な飲み会)も開催し、各自モチベーションと準備は万全に大会を迎えます。

いざ決戦の地、米子へGO!

金曜日に米子入りしたメンバーで前々夜祭

レース前日土曜日

素晴らしい快晴で暑くもない。明日レース当日の雨予報が嘘みたい。この日は朝からサイクリングです。

地元の勝田神社に行きみんなで必勝祈願

土曜日の後から現地入りのロング初参戦のイトーちゃんも必勝祈願。だいぶ体を絞ってきましたね。

その後、皆生温泉にある「トライアスロン発祥の記念碑」に行くと、MIGHTY関係者の知り合いの方に声をかけてもらったので一緒に記念撮影

海を見ていたら我慢出来ずにバイクジャージで海に飛び込み泳ぎ出す4人の大人 ※よい子はマネしないように。

皆生温泉の足湯でまったりお喋りタイム

そのままランチへ。カレーの人気店でライス特盛480g注文した自称燃費の悪いオザッキーです。ちなみにオザッキーのバイク練習の時の補給食は超大盛ペヤング焼きそばです。

ここのカレー旨かったー

旅行、観光気分はここで一旦終了です。

さぁ!気持ちを切り替えて午後は開会式。

開会式会場で参加メンバーで記念撮影

開会式後、みんな不安になり一時黙り込み沈黙する・・・・

恒例、不安なウィル顔。それを見ておちょくるマエダ

やはり天気予報は変わらず。明日の日曜日は朝から一日中雨の予報。それぞれホテルに帰り最終準備を済ませて、今夜は震えて眠ります。

そして14日㈰レース当日朝

ホテルを出るとすでに雨。少し寒いくらい。100均の使い捨てポンチョを着て会場へ向かう。※このポンチョ、こういう時に非常に使えます。

そして会場入り。「本日は全競技通常開催」というアナウンス。まずは全競技開催していただける事に感謝。

灼熱対策はしてきたが、寒さ対策はしていない。こうなったら大雨トライアスロンを思いっきり楽しんでやれー!と気持ちを切り替える。

一時雨が止み、会場でスタート前の記念撮影

いよいよスイム招集

制限時間は14時間30分。Swim3㎞・Bike140㎞・Run40㎞(実際は41.6㎞?)、総距離183㎞の長く壮大なレースが始まります。

スイムスタート前、色々な思いがよみがえる。このレース完走の為に犠牲にしてきた事も多い。みんなそれぞれが色々な思いを抱き、様々なプロセスを経て挑むトライアスロンのロング。このスタートラインに立っている約1000人全員が勝者であり鉄人であるとつくづく思う。気持ちは最高潮に高まりこの上ない幸せを感じました。

AM7:00 Swim 3km約1000人が一斉スタートです。

バトルはしたくないが、2ウェーブに分かれた昨年よりも、一斉スタートの今年は混雑してしまい常にぶつかり合ってしまう。1500m先で一旦浜に上陸して折り返し、行って帰ってくるコースです。折り返し地点でタイムを見るとビックリするくらい遅い。往路は潮の流れがキツかった。その代わり復路はスイスイです。スイムアップは昨年より7分遅かった。全員が無事完泳しバイクパートに入ります。今回は潮の流れが激しくスイムでの足切りやリタイヤが多かったそうです。

バイクは140㎞。ロングとしては多少短い距離ですが、大山の登りと皆生名物ジェットコースターという永遠と続くアップダウンを含め獲得標高約1800mの非常に起伏が激しい難易度の高いコースです。スタートしてすぐに大将がまさかのパンクでタイヤ交換。その後のスペアタイヤはもう無い為、パンクしないように祈りながら恐る恐るのバイクとなります。

初ロングのイトーちゃん(Bikeタイム5:09)&オザッキー(Bikeタイム5:11)は調子が良くてバイクが速かった!お二人は毎日の通勤も練習会の自走参加も含め、相当乗り込んでいるだけあって結果に表れていますね。さすがです!

昨年はコースミスで大山を2回登ったマエダも今年は見事にコースミス無しで大雨の中のバイクを人一倍楽しんでいる。

何度もバケツをひっくり返したような大雨。雨粒が顔に当たると痛いくらい。常に雨は降り続き、下りとカーブも慎重になります。途中、山ちゃんファミリーとカットン奥様が土砂降り大雨の中、大声援で応援してくれて元気をもらった。何とか落車事故もなくバイクも無事にメンバー全員Finish。

最後のランパートに入ります。

ランスタート時は小雨程度、しかし途中で何度も滝のような大雨。シューズも靴下も全てがグチョグチョ。

そんな中、大阪からMIGHTYジャージを着て参戦のしげちゃんは、記録9時間9分で早くもゴール。総合22位、年代別5位でお見事です。次元が違う(笑)※速すぎて写真がありませんでした。しげちゃんごめんなさい。

初ロングのオザッキー。軽快な走りで見事10時間20分でゴール!

ベテラン大将も安定した軽快な走りで追い上げ、10時間51分で見事完走!

イトーちゃんは恐れていた胃痛でペースダウンしましたが、11時間12分で初ロングを見事に完走。

オザッキーとイトーちゃんは9月の佐渡大会に繋げるいいレースができました。

ランのペースがほぼ一緒だったカットンとマエダ。ゴールも一緒。11時間26分で完走💛

山ちゃんも好調なランで11時間49分で見事ゴール。仲良く家族揃ってFinish!

私しんやは、雨で涼しい気候だったのでランで潰れませんでした。残り2㎞地点で前を走っていたはずのウィル君に追いつきました。ウィル君調子悪そうだし辛そう・・・(涙) 今回は多忙により思うように練習時間がとれずに、不安を抱えながらの参戦だったウィル君。「先に行ってください」と言われたが、今は共存の時代だよと(笑)。

「去年見れなかったゴールの陸上競技場を満喫するぞ!ゴールまで一緒に行くぞ!」とウィル君に激を飛ばし一緒に走りました。残り2㎞で更にペースアップして一歩一歩幸せを噛みしめながら一緒にゴールに向かいました。長いレースがもうすぐ終わってしまう寂しさも込み上げてきました。

そして11時間59分で奇跡的に日が暮れる前に2人順番にゴール!

さぁ、残るはキエちゃんとダック。2人は同じくらいのペースで途中途中で声を掛けながらゴールを目指しています。

キエちゃんはランで気持ち悪くて補給が何も口に入らず、補給無しのラン。途中の温かいお茶が一番おいしかったとの事。提供してくれた広島鉄人会の皆さま、ありがとうございます。

ダックも粘り強く頑張る。2人のゴールを競技場で待っておりました。

そして雨が止み、キエちゃん現る~!

夫の私しんやと一緒に同伴ゴール!

13時間4分で見事リベンジ達成!

超大雨男のダックも13時間24分で初の全競技開催ロングを見事に完走。(過去参加のロングは悪天候でスイム中止2回)10月に参戦するIRONMAN Malaysiaに繋がるレースが出来たと思います。

見事なゴールのガッツポーズ。練習した甲斐があって流石!キマってますね~!

土曜日にトライアスロン記念碑でお会いした仲間も見事完走!

全員ゴール後、TVカメラ大好き”マエダ”が地元TV局の取材陣を発見!営業で鍛え上げられた交渉力で生放送枠を無理やり確保。磯田家がインタビューを受けることに。カメラマンは昨年の足切りシーンを撮影した人で、私たちの事を覚えておりました。カンペに「甘くないっすね~」と書かれていた為、今年も言ってやりました。

取材風景とカンペ

私たち磯田家は、合言葉の「皆生の借りは皆生でしか返せね~」を果たすことと、今年も取材で「いやぁ~、甘くないっす」を言う事ができました。

キエちゃんがゴールした時、メンバーみんなが感極まり思わず目頭が熱くなって一緒に涙を流してくださいました。本当に感謝です。私たち磯田家のような凡人トライアスリートもコツコツ積み重ねて完走できました。ロング完走するまで10年もかかりました(笑)みんなの支えがあったからこそ、Finishゲートの先の素晴らしい景色を見ることができました。MIGHTYの仲間の熱い応援LINEも300件超えておりました。そして、ずぶ濡れになりながら運営してくださったTOとスタッフとボランティアの方々。地元の方々。応援の方々。本当に大変だったと思います。心から感謝申し上げます。米子の皆さんありがとうございました!

地元に帰り、別日で恒例の市川市発祥の某有名イタリアンで打上げ!

おもしろ話に花が咲き、打上げの時間も更に超“ロング“でした(笑)

私たち磯田家が今回思ったことは、昨年の初ロング挑戦はラン残り5㎞地点で足切りリタイヤで一度失敗しております。成功するよりも失敗したからこそ学んで対策した事の方が遥かに多いという事です。仕事でも人生でも一緒だと思います。

もう一つ・・・今回決定的な何かが足りなかった・・・・そうです!!皆生名物の「灼熱」です。今年は雨で涼しかった為、体力に多少余裕がありました。

「灼熱」の暑さの中でFinishしたい気持ちが芽生えてきちゃいました(笑)

それでは次回のレースでお会いしましょう!